「MoveConditioning」は日常のパフォーマンスを高めたい方はもちろん、身体の悩みの解決のためにコンディショニングにも力を入れている新丸子にあるパーソナルジムです。
こんにちは!トレーナーの高田です。
前回からデスクワークが多い方の痛みの原因についてお伝えをしています。
今回は「関節の構造と機能」から考えてお伝えをしていきます。
少し専門的な内容になるのでいつもよりさらにわかりづらいかもしれません…笑
普段からデスクワークが多く、肩コリや腰痛などの身体の痛みを感じやすい方は良かったら是非ご覧になってみてください。
症状の改善のための何かしらの参考やヒントになれば幸いです。
- 関節の構造と機能について
- 痛みが出る原因
- 背骨の動きを出そう
- まとめ
1.関節の構造と機能について
まず、関節の構造と機能についてご説明をしていきます。
関節構造上、関節の機能には「安定性」と「可動性」という役割の優位性があります。
各関節がお互いに依存することによって、姿勢の維持や動作が行なわれています。
一応、この関係性をジョイントバイジョイントセオリー(Joint by Joint Theory)もしくはジョイントバイジョイントアプローチ(Joint by Joint Approach)と言ったりします。
先に結論から言ってしまえば、この関係性および各々の関節が本来の役割がこなせないと痛みや動きが制限されやすくなってしまうということです。
それぞれどこの関節が「安定性の関節」なのか「可動性の関節」なのかは下の画像をご覧になってご参考にしていただければと思います。
肩甲胸郭関節(肩甲骨と胸郭という肺や心臓が収まっているものがくっついている関節です)と股関節のように、「安定性」と「可動性」の役割がある関節は両方の役割を備えてます。
この二つには安定することも求められるし、大きな動きも求められます。
例えば股関節ですと、歩いている時がわかりやすいかもしれません。
前に踏み出す時の脚は可動性。後ろの軸脚は安定性。
というわけです。
動き(可動性)がでないと前に踏み出す歩幅は狭くなりますし、逆に軸脚が安定(安定性)していなければグラグラ、ブレブレになっちゃいますよね。
そのような形で関節は機能するようにできているというわけです。
もう一度、上の各々の関節の「安定性」と「可動性」との役割を見てみると何かお気づきになる点はありませんか?
上から交互に「安定性」「可動性」というふうになっていませんか?
そうなんです!(わざとらしくすみません…汗)
交互に役割が変わることで互いに補っているわけです。(依存する)
つまり「隣り合う関節の影響を受けやすい」ということなんです。
どこかの関節の調子が悪くなれば、そのお隣さんの関節の調子も悪くなる…
という形で、どんどん本来の関節の機能が失われていくというわけです。
ということを少し、頭の片隅の片隅に入れておいてデスクワーク中の姿勢から考えてみることにしましょう。
2.痛みがでる原因
あくまでも一例ですが、デスクワーク中はこのようなに猫背姿勢になりやすいかと思います。
この場合は、主に体幹部という四肢以外の骨格(骨組み)に歪みが出ているのがお分かりになるかと思います。
(もちろん、他の関節も気になるところですが体幹部のみで解説をします)
では、体幹部の関節の役割を見てみましょう。
上から順に胸の部分の関節の「胸椎」が可動性。
真ん中にある腰の部分の関節の「腰椎」が安定性。
その下の足の付け根である「股関節」は可動性。
という形にそれぞれ役割が分類されています。
あくまでも一例ですが、この役割を踏まえて考えていただくとデスクワークで猫背のように背中が常に丸まった状態のままだと本来、可動性の役割を持つ胸の関節である「胸椎」の可動性が失われていってしまいます。
隣り合う関節に影響を及ぼすことになりますのでその結果、可動性の役割を持つ「胸椎」が動きづらくなることで、あまり動かしたくない安定性の役割を持つ「腰椎」がそれを補うように働くことによって、負担(ストレス)が掛かってしまい痛みの原因を作っている可能性があります。
要は、それぞれ本来の役割が出来ていない(出来ない)ことになります。
さらにそれが、派生して股関節にも影響が及ぼすことにもなってしまいます。
腰痛以外の膝痛や肩こりなど痛みが伴うものに関しても関節の可動性、安定性という関係性が絡んできます。
痛みの予防や改善するには各々の関節の役割を本来のものに取り戻してあげることが必要になります。
3.背骨の動きを出そう
上記のように本来あるべき関節の機能が失われてしまうことによって、適切に身体が動きづらくなってしまい身体には負担が掛かってしまいます。
その結果、痛みが現れやすいというわけです。
また、単純に背骨の柔軟性(自由度)がなくなってしまうと、筋肉が頑張りすぎてしまいます。
(もちろん安定することも大切です)
筋肉の負担が大きくなることで緊張が強くなり、疲弊することで疲れやすくなることにも繋がります。
イメージとして、ただ力任せに身体を動かしてしまうということです。
骨の動きを意識、良くなればもっと楽に動けることになります。
4.まとめ
・関節構造上、関節の機能には「安定性」と「可動性」という役割の優位性がある。
各関節がお互いに依存することによって、姿勢の維持や動作が行なわれている。
・この関係性をジョイントバイアプローチ(Joint by Joint Approach)もしくはジョイントバイセオリー(Joint by Joint Theory)という。
・この関係性および各々の関節の役割がこなせないと痛みや身体の動きが制限される。
・デスクワークで背中が常に丸まった状態のままだと本来、可動性の役割を持つ胸の関節である「胸椎」の可動性が失われることが考えられる。
・(背)骨の自由度がなくなってしまうと、力任せに筋肉が頑張りすぎてしまう。
筋肉の負担が大きくなることで緊張が強くなり、痛みや疲弊することで疲れやすくなることにも繋がる。
・骨の動きを意識、良くなればもっと楽に動ける。
まとめだいぶわかりづらい内容だったと思いましたが、僅かばりでも伝わったでしょうか…
もっともっと、噛み砕いてお伝えできるようにしていきますので温かく見守っていただけたらありがたいです…笑
そんなわけで何かしらご参考になっていれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは!
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