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熱中症について①知識編

「MoveConditioning」は日常のパフォーマンスを高めたい方はもちろん、身体の悩みの解決のためにコンディショニングにも力を入れている新丸子にあるパーソナルジムです。

こんにちは!トレーナーの高田です。

連日、異常な暑さですね…

例年、梅雨明け直後が熱中症のピークとなります。(7月下旬、8月上旬)
まだ暑さに体が慣れていないことが理由だと考えられます。

熱中症の症状例
・めまい
・立ちくらみ
・大量の発汗
・あくび
・こむら返り
など

進行すると
・頭痛
・虚脱感
・集中力の低下
・嘔吐
・倦怠感
など

熱中症は段階的に4つに分類されます。
以下、症状が軽度なものから順にお伝えしていきます。
良かったらご参考ください。

熱失神(熱虚脱症)

原因
▶︎一時的な循環機能の低下。

症状
▶︎めまい、立ちくらみ、ぼーっとする等。

処置
▶︎まずは、無理はせずにできるだけ涼しい環境で水分補給をして休憩をする。

多くの方が一度は、経験されたことがあるかもしれませんね。

熱痙攣

原因
▶︎発汗による塩分不足。または、水だけを摂り過ぎによる塩分濃度の低下 (バランス比 水>塩分)

症状
▶︎手足(脚)に強い痙攣、ふくらはぎなどが攣ってしまう。

処置
▶︎経口補水液(または食塩水)、スポーツドリンクなどの水分補給をする。
 その他、塩分補給の飴やタブレットなどもいいかもしれません。

熱疲労

原因
▶︎脱水症状。
 発汗などによって体が消費する、水・塩分に対して、
 摂取しなくてはいけない水・塩分などが不十分によって、循環機能の低下。

症状
▶︎全身の倦怠感、脱力、頭痛、吐き気、嘔吐、ふらつき、めまいなど。
 汗を大量にかき、皮膚がベトベトする。
 心拍数、呼吸は上昇し、血圧は低下。

処置
▶︎嘔吐がなく自力で水分補給ができる場合は、
 経口補水液、スポーツドリンクなどの水分補給。
   
 迅速に、風通しの良い日陰や冷房が効いている室内などに避難。
 扇風機やうちわなどを使うとさらに良いです。
 できる限り、服を脱がせたり緩ませたりし、熱を放散させます。
   
 意識があれば本人が楽な体位にする。
 嘔吐をしている場合などは、横向きになり回復体位がすすめられます。
      
 氷嚢などがあれ鼠径部(脚の付け根の内側)、頚部、脇の下などに当て
 体温を下げる。氷嚢などがなければ水を体に当て続ける。
   
 水分補給が自力で出来なかったり、全身の痙攣、様子がおかしいなど
 症状が改善されない場合は、すぐに救急車を要請。
 救急車を要請した後も、引き続き上記の処置を続けます。

熱(日)射病

原因
▶︎体温調節機能の破綻。命に関わる重症。

症状
▶︎顔面紅潮、汗はかいていないことが多い。
 もしくは極めて少なく皮膚がカサカサする。
 体温は、40度以上で触った感じは熱く、脈は強くて早い。

処置
▶︎直ぐに救急車を要請。
 意識があれば本人が楽な体位にする。
 嘔吐をしている場合などは、横向きになり回復体位がすすめられます。
 その他、熱疲労と同じ対処(処置)を行います。

熱射病と日射病の違い

基本的には熱源の違いからです。
熱射病:屋内→人工高熱  日射病:屋外→太陽(日光)

共通する処置

1.涼しく風通しが良い場所への移動  屋内→エアコン、屋外→日影、木かげ など

2.水分補給:水、スポーツドリンク、経口補水液 など

3.本人が楽な体位にしてあげる
(意識がある場合)本人が楽な体位にしてあげる。
嘔吐をしている場合などは、横向きになり回復体位がすすめられます。

回復体位
吐物で詰まることを予防します。
体(体側)の下になる腕を前に伸ばし、上になる腕を曲げて手の甲に頭を乗せるようにします。
横向きに寝た姿勢を安定させるために、体の上の膝を直角に曲げて前に出します。

予防について

1.体調管理(空腹、寝不足、二日酔い)

2.環境要因→高温多湿はなるべく避ける。
       活動する際、可能であれば早朝、夕方、夜間に変更。
       条件が悪ければ屋外での練習やトレーニングは避ける。

3.服装→熱傷の為、裸はNG。
     ゆるめの風通しのよいもの、帽子を着用することがおすすめです。

4.水分(塩分)補給

容態に不安があれば、直ぐに救急車を要請することをおすすめ致します。

次回は、そのほか熱中症に関して補足してお伝えします。

それでは!

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